私は強者が好きだ。
なぜなら、彼らの中には私が学ぶべきものがたくさんあるからだ。能力、知識、行動力、困難に直面したときの冷静さや覚悟。その一つひとつが、自分を成長させるためのヒントになる。
強者と接すると、自分の足りない部分が見えてくる。同時に、自分が目指したい姿も見えてくる。
強者は、理想の自分を映し出す鏡のような存在だ。
しかし、私は弱者も嫌いではない。
それは彼らを見下しているからではない。弱者の存在によって、自分自身をより客観的に見ることができるからだ。
誰かが迷い、悩み、立ち止まっている姿を見ると、自分もかつて同じ場所にいたことを思い出す。そして、気づけばそこから少しずつ前へ進んできたことにも気づかされる。
人は時に上を見上げて成長する力を得る。そして時に下を見て、自分が歩んできた道を確かめる。
もし強者ばかりを見ていれば、終わりのない焦りに苦しむかもしれない。どれだけ努力しても、自分より優れた人は必ず存在するからだ。
逆に、弱者ばかりを見ていれば、成長が止まってしまうかもしれない。まだ先へ進めるのに、そこで満足してしまうからだ。
だから私は強者も好きだし、弱者も好きだ。
強者は私に謙虚さを教えてくれる。まだ学ぶべきことが多いと気づかせてくれる。
弱者は私に自信を与えてくれる。自分も少しずつ前へ進んできたのだと教えてくれる。
人生とはきっと、上を見上げることと、足元を見つめることの繰り返しなのだろう。
そして、本当に比べるべき相手は、他人ではない。
昨日の自分なのだ。